手を動かす
ペンの動かし方は、肘を意識する
ペンを動かす時には、指先ではなく、腕を動かします。指先や手首だけでペンを動かすと、書きづらいだけでなく、線が曲がってしまいます。
指の曲げ伸ばしでペンを動かすのではなく、最初にペンを持った形のままで、手全体を動かすようにします。
手全体を動かすには、肘を動かすように意識します。肘を動かすと、手首~肘までが自然に動きます。
文字を書くときには、腕が小刻みに動くことになります。
手を置く位置
腕を自由に動かすために、手を置く位置も工夫します。
たとえば、手を机の手前側のふちギリギリに置くと、肘が曲がりすぎて手を動かしにくくなるので、指先や手首だけで動かすことになってしまいます。
万年筆自体もふらふらと安定しないので自然と力が入ってしまって書きにくいです。
逆に肘が伸びるくらいに腕を前に出してしまうと、書いている文字が見えません。
字が完全に左手の影に入ってしまいます。
私の場合、丁度いい位置は手首から肘に向かって、だいたい10センチくらいが机に乗る位置です。
なるべく肘が直角に近くなるように、ちょうどいい位置を探してみてください。
ノートの下の方まで書いて、運筆が窮屈になってきたら、ノートを上にずらして、あまり手が手前に下がってこないようにした方が書きやすいです。
ペンの角度も変わる
文章を書き進めるにしたがって、ペンの角度が変わっていきます。
上の写真は、書き始める位置です。ペンは上から見て右側に傾いています。手は、ペンの持ち方と同じ形になります。
右に向かって書き進めて、右端まで来たところです。自然に腕を右に動かしていくと、ペンは右への傾きが小さくなって、真っ直ぐに近くなっていきます。
ペンの向きが真っ直ぐなら良いのですが、左に傾いてしまうと「押して書く」書き方へと変わってしまいます。
これでは書きにくいので、ちょっと工夫します。