各部の呼び方

万年筆の各部分は、それぞれ呼び名があります。

下の写真は、万年筆をばらしてみたところです。

pen_all

 

胴体部分

胴軸(どうじく)

pen_doujiku

万年筆の胴体部分。

首軸と共に、直接手に触れる部分です。
インクの格納方式によって、中の構造が変わります。

カートリッジ・コンバーター対応の万年筆の場合、カートリッジやコンバーターが収まるよう、空洞になっています。また、首軸と胴軸は外れるようになっています。


吸入式の万年筆の場合は、胴軸内部に直接インクをため込むため、吸入機構を内蔵しています。このタイプは、首軸を外してはいけません。

 

尾栓(尻軸:しりじく)

pen_sirijiku

カートリッジ・コンバーター式の万年筆だと、胴軸と一体になっています。

吸入式の場合は、この部分を回転させるなどして中のピストンを動かすことで、インクを胴軸内に吸い込みます。

 

ペン先部分

首軸(しゅじく)

pen_syujiku

万年筆胴体の先端部分です。

指を当てるガイドとして、くぼみがついているペンもあります。

ペン芯

pen_pensin

胴軸内からインクをペン先へ送るという万年筆の心臓部です。

基本的に取り外してはいけません。

ペン先

pen_nib

ペン芯から送られてきたインクを、紙へと移す部分。ニブとも呼ばれます。

インクの出方や書き味を左右する非常に繊細な部分です。

取り外してはいけません。

ペンポイント

pen_point

ペン先のさらに先端、直接紙と接する部分。

紙と擦れて摩耗することで短くなってしまっては困るので、摩耗に強く非常に硬い金属を先端に取り付けています。

ハート穴

pen_hart

穴の位置や大きさで、ペン先の硬い・柔らかいに影響します。

かつてはハートの形をしていたことから、ハート穴と呼ばれているのだとか。

スリット

pen_slit

インクの通り道。

狭すぎても広すぎてもインクがスムーズに流れないという繊細な部分です。

インクが出ないからといって、無理やり広げたりしてはいけません。

 

キャップ部分

キャップ

pen_cap

筆記時に尻軸にさして使います。

ただのふたではなく、内部にインナーキャップカバーがはいっていて、ペン先をおおうことで乾燥を防いでくれる重要な部分です。

天冠(てんかん)

tenkan

キャップの先端部分です。

ここにシンボルマークがついている万年筆も多いです。

クリップ

ポケットに差すためだけではなく、ペンを置いたときに転がっていくのを防ぐ役割もあります。
キャップを尻軸にささずに万年筆を使うなら、机の上にペンを置いたときに転がって下に落ちてしまうことがありますので要注意です。

 

カートリッジとコンバーター

どちらもインクを入れるための容器です。

カートリッジ

cartridge

あらかじめインクが充てんされた状態で売っています。

基本的に使い捨て。

色はあまり豊富ではありません。

インク交換時に手が汚れず、首軸に差し込むだけ、と気軽に使えます。

基本的に万年筆本体と同じメーカーのカートリッジを使います。

異なるメーカーでもカートリッジが共通、というペンもありますが、ややこしくなるのでここでは割愛します。

コンバーター

converter

インクを吸いこむ機構を組み込んだカートリッジです。

カートリッジの代わりにこちらを使うと、吸入式のペンとしてインクを吸入して使えます。

ボトルインクから吸入して使うことになるので、豊富な色を選べます。

インクの代わりに水を吸い込んだり出したりすることで、万年筆内部の洗浄ができます。